設立総会(2015年1月2日)
2015年1月2日に仙台二高合気道部同窓会の設立総会が行われました。このたびは64回生市來昌冬さんに総会のレポートを寄稿していただきました。
 去る2015年1月2日、江陽グランドホテルにて、仙台二高合気道部同窓会設立総会が行われました。ここではその様子を紹介させていただきます。執筆は高64回生(2011年度卒)の市來が担当しています。

 もともとの参加予定者は49名で、体調不良等で残念ながら来られなくなってしまった方も何人かいらしたのですが、当日になって飛び入りで参加された方がそれ以上にいらっしゃいました。結果的に、参加者は50名を超えたということです。ホテル内の上品な雰囲気の宴会場で、会は開催されました。

 会は16時半から始まり、前半は、設立総会の議題の議決・承認が行われました。同窓会設立準備の中心である吉田コーチのご挨拶のあと、同窓会長となられる岡崎さんが議長に選出され、議事の議決・承認が始まりました。会則案を起草された吉村さんからの説明と会則案の承認から始まり、その後役員選任、運営計画、予算案というように議事が進みました。 各議題が終了した後は、そのまま、ビュッフェ形式の食事をとりながらの懇親会へと続きました。かつての同期や先輩・後輩と近況を報告し合い思い出を語らい合うだけでなく、直接の縁が無かった人同士でもふとしたことから会話が始まり広がっていく光景が、会場のあちこちで見られました。

 そのうちに、卒業回生ごとに順番に檀上に上がって挨拶をする、ということになりました。各卒業回生の代表一人が軽く挨拶をするということで始まったのですが、だんだんと盛り上がり、いつしか参加者1人1人がしゃべるという流れになっていました(笑)。 広瀬川の河原で練習をしたことや膝が擦り切れるほど膝行をしたことなどの厳しい練習の思い出。日々道場に出没する毛虫、穴の開いた屋根(窓と仰っていたかもしれません)から吹き込む雪、畳の下で腐っている床といった厳しい練習環境の思い出。さらには自身の合気道部に入ったきっかけや、合気道が自分の人生で果たしている役割といったような話など、熱のこもった興味深い話をたくさん聞くことができました。ですが一方で、みなさんが面白おかしく語られるせいで、あとに控えている若い卒業回生の挨拶のハードルがだんだんと上がっていったように思います(笑)。時間の関係で途中から各卒業回生の代表のみがしゃべるということになったのですが、若い世代の平部員である私からすれば、少しホッとしました(笑)。

 卒業回生ごとの挨拶が一通り終わった後は、参加者全員で記念写真を撮って、19時頃にひとまずのお開きとなりました。その後は各所に分かれて二次会が行われました。

 最後に、ささやかな感想のようなものを書かせていただきます。

 合気道部での思い出とどう接して生活しているかは人それぞれだと思います。私の場合、他の先輩方と比べれば高校を卒業してからの日は圧倒的に浅いものの、仙台から離れた場所で合気道にも触れずに生活しており、思い出すきっかけもあまりありません。そうすると部活動時代の記憶は意外なほどあっさりと遠くに行ってしまいます。今回、他の代の方々が話すエピソードを聞いていると、「へぇ~」と思うとともに、それと比べることで「自分達の頃はこうだったな」「そういえばあのときにあんなことがあったな」と、いろいろなことが少しずつそして次々と思い出されてきました。それとともに、久しぶりなのに久しぶりな気がしない、そんな同期の仲間との気の置けない間柄を確認したことで、合気道部で過ごしたということの大切さを再発見したような気がします。

 また、もう一つ感じたのは、仙台二高合気道部はこんなにも多くの人を迎え、送り出してきた場所なのだなということ、そして、自分もその歴史の連なりの一部なのだなということです。同窓会の設立によって、今まではあまり見えなかった合気道部の歴史の厚みが見えるようになりました。歴史の意義というような難しいことは私にはわかりません。ですが、歴史に連なるものとして自分を捉えるということには、何か不思議な充実感がくっついてくるように感ぜられました。

設立総会は、同窓会の始まりとして、とても素晴らしいものになったのではないでしょうか。私も、いろいろな人と話し、いろいろなことを知り、いろいろなことを感じることが出来ました。仙台二高合気道部の同窓会はまだ出来たばかりです。今後、さらにメンバーも増え、発展していくことを願っています。